ブルーラジカルについて
切らずに治す、重度歯周病への新しい選択肢

ブルーラジカルとは
ブルーラジカルは、東北大学発の技術により開発された、非外科的な歯周病治療機器です。青色レーザー(405nm)と過酸化水素水の反応によって発生するヒドロキシルラジカル(OHラジカル)を利用し、歯周ポケット内の細菌を99.99%の精度で除菌することが可能です。従来のフラップ手術のように歯ぐきを切開することなく、1歯あたり数分の照射で完了する点が特徴です。痛みやダウンタイムを最小限に抑えつつ、再発のリスクにも配慮した新しい歯周病治療の選択肢として注目されています。
ブルーラジカルと連携するアプリ「ペリミル」

ペリミルとは
「ペリミル」は、歯周病治療後のアフターケアと予防支援を目的に開発されたスマートフォンアプリです。歯科医院と患者をつなぐ架け橋として、治療情報の可視化、口腔内リスクの見える化、セルフケア習慣の定着支援を行います。患者自身が自身の口腔状態をリアルタイムで把握し、日々のケアに意識を向けることで、治療効果の維持と再発防止に役立ちます。
ペリミルの主な機能
1. 歯周リスクの見える化
アプリ上で、どの歯に炎症や深い歯周ポケットがあるかをイラストで表示。視覚的に現状を理解できるため、治療や予防の必要性を直感的に実感できます。
2. セルフケアの習慣化
歯磨きタイマー、ブラッシング記録、セルフケアチェックリストなどを活用し、日々のケアを定着させます。患者ごとの生活スタイルに合わせたサポートが可能です。
3. 治療情報の履歴表示
治療内容、来院記録、歯周ポケットの数値などがアプリに記録され、いつでも見返すことができます。自分の口腔内の変化を長期的に把握することができます。
4. 歯科医院との情報共有
ペリミルは、患者と歯科衛生士・医師との継続的な情報共有をサポートします。必要に応じて自宅でのケア状況を確認し、アドバイスやリマインドを送ることが可能です。
ブルーラジカル × ペリミル連携のメリット
治療効果の長期維持
治療で得た成果を維持するためには、日常のセルフケアが欠かせません。アプリを活用することで、治療後の状態を把握しながら、モチベーションを保ってケアを続けられます。
再発防止に向けた習慣化
炎症の再発は、セルフケアの不徹底や意識の低下が要因となるケースも少なくありません。ペリミルを使えば、生活習慣の中にケアの習慣を組み込みやすくなります。
歯科医院との連携強化
来院時以外にも医院とつながることで、患者の不安を解消しやすくなります。セルフケアの課題を早期に把握し、必要に応じたアプローチが可能です。
ブルーラジカル治療の特徴

メリット
1. 切らずに治療できる
非外科的に処置できるため、歯ぐきを切開する必要がなく、術後の腫れや痛みも抑えられます。
2. 高い殺菌力
ヒドロキシルラジカルにより、歯周病菌を99.99%の精度で除菌できます。再発リスクの軽減にもつながります。
3. 短時間治療
1歯あたり3〜7分程度の照射で治療が完了し、通院回数も少なくて済みます。
4. 幅広い症例に対応
ステージIII〜IVの重度歯周病にも対応しており、非外科的な治療法として有効な選択肢となります。
注意点
1. 適応に制限があります
無カタラーゼ症や光線過敏症、ペースメーカーを使用している方など、一部の症例では治療が適応外となる場合があります。
2. 保険適用外の自由診療
ブルーラジカル治療は保険適用外の自由診療です。治療費は自己負担となります。
治療の流れ
STEP1
検査・診断
レントゲンや歯周ポケット検査により、現在の歯周病の進行状況を確認します。
STEP2
初期治療
スケーリングなど、細菌の温床となる歯石を除去する処置を行います。
STEP3
ブルーラジカル照射
専用装置で患部にレーザー照射を行い、ラジカル反応で細菌を除去します。
STEP4
経過観察・メンテナンス
治療効果を確認しながら、必要に応じて再照射や定期的なクリーニングを行います。
よくあるご質問
Q. 痛みはありますか?
多くの方が「チクチクする程度」とお答えになります。必要に応じて麻酔も使用できます。
Q. 何回通う必要がありますか?
初期治療や照射を含めて、数回の通院で完了することが多いです(個人差あり)。
Q. 保険は使えますか?
ブルーラジカル治療は自由診療となるため、保険適用はありません。